誰にも言えない

ぐずぐずの引きこもりの私。いつからこうなったのだろう。誰にも言えないから書きます。

母の生い立ち(3)

遠い国の月子

母を養子に迎えた若い夫婦は
豊かな暮らしをしていた。


戦火を逃れた東京の大きな家で
経済的に恵まれ
何不自由ない中
母は大切に育てられた。


母は器量が良かったうえに
学校に上がってからは
その賢さでも目立つ存在となる。


養父母は養子である母を
益々可愛がったことだろう。
絵に描いたような幸せな生活。


しかしそれは長くは続かなかった。


小学校中学年の時
養父母が離婚することになり
母は自分が養子であること知る。


今まで本当の親と思っていたのが
実は違った、という衝撃。


しかし
それよりも何よりもの驚きは
養父母のどちらも
母を引き取らなかったということ。


母はまた養子に出されたのだ。