5年も気が付かなかったこと
うちの斜め前のお宅には犬と猫がいたのに、そういえばどちらも最近見かけない。気が付いてから少し注意して見ていたが、やはりいないように見える。若いご夫婦と、まだ幼いお子さんが二人の四人家族。私たちの方が後から越してきたのだが、その時、すでに犬と猫はいて、奥さんは上のお子さんを妊娠中だった。猫は完全な室内飼いなので近くで見たことはないが、2階の窓辺に佇んでいるのを以前はよく見かけた。犬はコーギーで、保護施設から引き取ったと、聞いたことがある。犬の方も、散歩以外は室内飼いで、ほとんど吠える声も聞いたことがない。
上のお子さんと年子で、下のお子さんが生まれたが、重度の皮膚疾患を抱えていた。心無い奇異な目を避けるためだろう、ご主人が説明しにご近所を回ったことがあった。このお子さんが生まれた頃から、周りとのお付き合いが減ったように思う。おそらくご両親、特に奥さんは、下のお子さんの世話と病院通いでそれどころではなくなったのだと思う。今、思うと、その頃には、もう犬と猫を見かけなくなっていたのかもしれない。ペットに手が回らなくなったのかもしれないし、皮膚疾患に影響があったのかもしれない。もう5年くらい前のことだが、今さらながら気が付いた。
下のお子さんは、もう幼稚園の年頃だが、どこの幼稚園なのか、そもそも幼稚園に通っているのかどうかさえも知らない。上のお子さんは私立の学校に通っているようなので、公立通いの我が家とはさらに接触がない。
お子さんのことでさえほとんど知らないのに、ペットのこととなると更に分からないのは当然といえるが、それにしても5年も変化に気が付かなかったことに自分でも驚いた。近隣のつながりが希薄になっていると聞くが、それはもっと都会の話と思っていた。こんな郊外で、しかも、私は今でこそ引きこもったような生活をしているが、最低限のご近所付き合いはあり、子供繋がりで情報は嫌でも入ってくる。それなのに、だ。
大きなお世話だが、お子さんがお元気なのか、犬と猫がどうなったのか、新しい飼い主に恵まれて幸せでいるだろうか、と気になる。聞ける人もいないので、どうしようもない。
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