息子の習い事で、来年の春休みに、遠征旅行がある。その第一次申し込み締め切りが間近だ。その締め切りに間に合うと、1万円の割引がある。最終締め切りは、この年末だ。

うちは、息子自身も参加したいと言っているし、夫も私も、参加させるつもりでいる。しかし、何がどうなるか分からないので、1万円の割引は惜しい気もしたが、最終締め切りまで申し込まないつもりでいた。

そんな時、息子の友達Ｓの母親からラインがきた。「息子くんが参加するなら、Ｓも参加させようと思っているのですが、どうするつもりか教えてもらえませんか？」とあった。

それで私は、先に書いた通りの返事をした。するとすぐにまたラインがきて、「行かせるつもりなら、割引を無駄にするのはもったいない。一緒に申し込みましょう。」と押してくる。この辺りで、私は若干引き始める。

Ｓくんは良い子だし、息子とは同い年で、まあまあ仲良しだ。でも、うちの息子が行くなら、Sくんも行くだなんて、そんなプレッシャーは止めて欲しい。それに、我が家には、義父のことがある。もし体調に変化があったら？と気になっているのだ。確かに、最終申し込みまで待ったとしても、それは年末で、実際の旅行の3ヶ月も前だ。それでも、今、申し込んでしまうよりは、いいような気がする。

そんな事情をＳくんの母親に説明する気がなかった私は、失礼ながら、既読スルーという状態にした。こちらの困惑が、それでやんわり伝わるかと思ったのだが、どうもそうはならなかったようだ。

（続きます。）