誰にも言えない

ぐずぐずの引きこもりの私。いつからこうなったのだろう。誰にも言えないから書きます。

余計な一言

昨日の夕食時、夫が息子をある件で叱り始めた。私は、食事中にネガティブな話題はして欲しくないと思う派なので、常々、夫にはそういうことは食事が終わってからにして欲しいと言っているのに、まただ。


それで、昨日も「そういうのは後にして。」と言ったのだが、夫は「今が一番手っ取り早い。」と言う。


は?手っ取り早いって何?今日は夕食に間に合う早い時間に帰ってきているのだから、この後、いくらでも時間はあるでしょ。今、食べている時に、その話をしなくちゃいけないのは、なぜ?食事の時間を台無しにするのは、それを作った私に対して失礼ではないの?


と、心の中で思いつつ、口に出したのは「いつも言ってるでしょ。」だけだ。それで、夫は分かったと言って、叱るのを止めた。


食事が終わって、ダイニングテーブルについたまま、夫はさっきの続きを始めた。食事が終わったので、別にそれについては文句はないが、私のいないところで叱って欲しい。これもいつも言っていることだ。叱る時は、一対一で。親子で二対一で対峙して息子を追い詰めないように、というのは、夫と私は同じ考えだ。それともうひとつ、夫の叱り方は、私と違う。私の前でやられると、ついつい口を出しそうになるのだ。それでは夫の面目がたたないので、そうしたくないし、そうしないように普段は気を付けている。私は、夕食の片づけをしているので、そこに居ざるをえない。ふたりの方が、リビングとか、息子の部屋とか、ちょっと移動すればいいのに。


もし、食事中に叱り始めた件がなかったら、私はここで、いったん片付けるのを中断して、お風呂にでも先に入りに行こう、となったかもしれない。でも、最初の件での、いらいらした感情が沸々とまだ消えていなかったのだと思う。二つ目のこれには、譲歩できない気分でいた。


それで「場所を変えてよ。」と、つい言ってしまったのだ。夫は「うるさいな。さっきから。」と珍しく感情を露わにした。夫はめったにこういうことを口に出したり顔に出したりしない、穏やかな人だ。よっぽど私がうるさかったのだろう。前半の「うるさい」のは認める。でも「さっきから」というのは余計ではないか。さっきは向こうが悪かったのだ。


夫は、最初の件で私に譲ったという気分でいたのだと思う。だから今回は口を出すなよ、ということなのだろう。


いらいらして、いいことはひとつもない。相手だけでなく、自分もさらに気分が悪くなってしまった。余計な一言だった。