母の生い立ち(10)
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祖母に厳しく当たられたが
新養父母が心優しい人たちであったのは
せめてもの救いだった。
ただ、新養父母も
祖母には頭が上がらなかったし
心優しい人というのは
誰にでも優しいものだ。
祖母にも優しかったのだと思う。
だから、祖母の母への仕打ちを
何とかしてくれたというわけではない。
陰で支えてくれたということだ。
辛い少女時代を過ごしながらも
なんとか表面上は平穏に過ごせたのは
その支えのおかげだと思う。
しかしあくまで表面上だ。
内面に根っこのように生えた歪みに
この時、母本人も気付いてはいなかったと思う。
大人になってから母が苦しめられるものは
元養父母に放り出されてから始まった
この少女時代に形成されたと思う。
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