母の生い立ち(11)
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辛い少女時代。
祖母から受ける仕打ちの中で
最も母を居心地悪くさせるもの。
それは祖母のあからさまな
本当の孫たちへの贔屓だった。
食べるものから、着るものまで
母と本当の孫たちとの間には差があった。
家の手伝いという範疇を超えた労働も
母には課せられていた。
賢い母が
自分から遠慮することを覚えたのは
自己防衛だ。
同じ食べものを望まない。
同じ着るものを欲しがらない。
手伝いも自分から率先して
言われる以上のことをする。
自分と本当の孫たちとは違うんだ。
こうしていれば
祖母からのきつい仕打ちを
少ながらず免れることができる。
まだ小学生であった母だが
もう子供ではいられなくなった。
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