誰にも言えない

ぐずぐずの引きこもりの私。いつからこうなったのだろう。誰にも言えないから書きます。

月命日とミカン

昨日は母の月命日だった。


母の好きだった花は、百合とバラ。胡蝶蘭なんかも好きだったと思う。大きな華やかな花が好きだった。


それまで私は切り花を家に飾ることはなかった。



だが、母が亡くなってからは、ダイニングキッチンに花を欠かさないことが、私の新しい習慣となった。両親とも亡くなったが、花は母のためにと思って選んでいる。とはいえ、いつも母の好きな花というわけではなく、私が好きな花、例えばトルコキキョウとかストックとかを選ぶ時も多い。


ただ、母の月命日近くには、母の好きな花を選んでいる。今月は百合にした。買った時はまだ全部が蕾だったが、昨日の母の月命日には綺麗に咲きそろった。匂いが強く、ダイニングキッチンには不向きな花だ。それで、昨日、その花瓶を玄関に移しておいた。


今朝、夫と息子を見送った後で、その花瓶の横に、ミカンがふたつおいてあるのを見つけた。置いたのは、夫だろうか、息子だろうか?私は、普段、お供え物を置くことはないのだが、このミカンは恐らくそういう意味と思う。いつも飾っている花について、ふたりとも何も言うことはないが、私が花を欠かさないのは、母のためだと知っている。そっとミカンを置いてくれたその気持ちがうれしい。